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織物
【特徴】
織物の歴史は古く、紀元前の石器時代から人の生活にはかかせないものとなっています。現在でこそ、生活必需品としての需要は減っていますが、依然、民芸品などでは人気もあり、趣味で生活に彩りを添えています。工程としては大きく3つに分けられ、デザイン、整経、機上げ(機準備)などの準備工程と、実際に織っていく工程、織りあがったものを作品にする工程になります。実際に織っていくこともそうなのですが、準備にもかなりの時間が必要となってきます。
【材料/道具】
手織り用糸(
経糸
(
たていと
)
、
緯糸
(
よこいと
)
)、手織り機(床上式、卓上式)、裁縫セット(ハサミ、針など)など。
【治療的効用】
実際に織っていく工程は、一旦操作方法を覚えてしまうと、その単純な動作の繰り返しとなるために、リズムよく作業を進めていくことが出来ます。このリズミカルな動作は、慣れてくると自分に合った一定の早さで繰り返され、動作自体が心地よいリズムとして安らぎを与えてくれます。また、織りあがるまでに時間はかかるものの、一段一段、着実に成果が目に見えることや、織りあがった時の達成感などは、自信の回復や、自分自身に対する評価を回復してくれる手助けをしてくれます。特に、同じ動作を繰り返さないと安心できないような強迫状態の場合などは、織っていくという繰り返し動作をすることで安心し、その行為から実用的な形あるものができるということが大切なこととなってきます。
【長所】
作成した作品から実用的に使えるものができるということは達成感や充足感を満たす手助けとなりますし、時間はあるのですが新しいことをどんどんと始めていくのはしんどい人などは、ひとつの作品を完成させるまでに多くの時間が必要である作業に打ち込むことで、余暇の時間を有意義に使うことにもなります。下手に子供っぽい作業をするよりも、実用的なものを作る方が、自信の回復になります。
【短所】
糸の本数を数えたり、機上げにおいて糸を通したりする動作は、目の悪い高齢者にとっては、かなりしんどいものとなります。また、実際に織り始めるまでの準備に、相当の時間がかかるために、織る動作自体が楽しいという場合には、初めの準備は面倒くさくなってしまいます。ただ、それを逆に考えると、後で楽しいことが待っているから、嫌な準備もできると考えると、忍耐力、持続力の訓練となってきます。
【備考】
織機は、卓上式のコンパクトタイプから、床上足踏み式の大型のものまで幅が広く、値段もそれに応じて、数千円〜数十万円と幅が広くなっています。ただ、収納の面から考えるとコンパクトな卓上織機の方がいいかもしれません。
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